このネーム添削例の解説
<作品例>
ビル街から始まり、2コマ連続同じような絵で続くのが、漫画ならではの表現で面白い演出です。3コマ目で少女が飛び出すのも元気があって良いです。しかし4〜7コマは小さすぎて、アクション漫画なのに迫力がありません。
<プロが描いたネーム例>
3コマ目に注目して頂きたいのですが、少女が飛び出したビルの後ろの街の背景まで描かれています。男性は平面的な表現よりも、「三次元」「遠近感」「立体感」に面白みを感じる脳感覚をもっているので、背景に手を抜かないこと。奥に世界が続いていればいるほど、男性は「面白い」と思う感覚が刺激されます。そして飛び出した少女の全身だけでなく、顔のアップも描くことで、アニメ的な楽しい効果も演出しています。4〜7コマ目は2コマに減らし、特に最後のコマは、怪獣の上から少女が降ってくるような描き方をしています。これも男性の「遠近感」に面白さを感じるという感覚を刺激しています。
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